20代前半の貯金、手取りの何割が現実的か
この記事の要点
- 20代前半の貯金は手取りの1〜2割を先取りする方法が続けやすい
- 固定費の高さと口座を分けない習慣が貯金失敗の主な原因になる
20代前半の貯金は手取りの1〜2割から始めるのが現実的
20代前半で貯金額に正解はないが、手取り収入の1〜2割を先取りで貯める方法なら無理なく続けやすい。まずは「いくら貯めるか」より「毎月いくら残すか」を先に決めることが、貯金を続けられるかどうかの分かれ目になる。
なぜ貯金額より「割合」で考えるべきか
20代前半は手取り収入が人によって大きく異なる。新卒1〜2年目で手取り15万円台のケースもあれば、フリーランスや副業込みで手取り25万円を超えるケースもある。そのため「毎月3万円貯金する」のような固定額の目標だと、収入が低い人には負担が重すぎたり、収入が高い人には物足りなかったりする。
手取りに対する割合で考えると、自分の収入に合わせて自然に調整できる。一般的には手取りの1〜2割を貯蓄に回す考え方が広く紹介されており、手取り18万円なら月1.8万〜3.6万円程度、手取り22万円なら月2.2万〜4.4万円程度が一つの基準になる。ただし家賃や奨学金の返済額によって無理のない水準は大きく変わるため、この数字はあくまで出発点として扱いたい。
20代前半によくある貯金の失敗パターン
貯金が続かない人には共通するパターンがある。
1つ目は、給料日に余った分だけ貯金しようとするケースである。外食や交際費、サブスクの支払いが先に引き落とされ、月末に「今月は貯金できなかった」で終わってしまう。
2つ目は、貯金額を高く設定しすぎて数ヶ月で挫折するケースである。手取りの3〜4割を貯金目標にしてしまい、生活費が足りなくなってクレジットカードのリボ払いに頼る、という流れに陥ることがある。
3つ目は、貯金用の口座を生活費の口座と分けていないケースである。同じ口座に入れていると、コンビニのATMで気軽に引き出してしまい、残高が増えていかない。
これらに共通するのは「貯金を最後に回している」という点である。順番を変えるだけで続けやすさは大きく変わる。
先取り貯金の始め方(手順)
先取り貯金とは、給料が入ったらすぐに一定額を別口座へ移し、残ったお金だけで1ヶ月を過ごす方法である。手順は次の通りである。

- 直近3ヶ月分の給与明細と支出を確認し、手取り額と固定費(家賃・通信費・保険料など)を書き出す
- 手取りから固定費を引いた「自由に使える金額」を把握する
- そのうち1〜2割を貯金額として設定する(無理を感じたら1割未満から始めても構わない)
- 給料日の翌日に自動で振替・積立が行われるよう、銀行の自動送金サービスや積立定期預金を設定する
- 残った金額だけで生活し、3ヶ月ごとに貯金額を見直す
ポイントは、最初から完璧な金額を狙わないことである。月5,000円からでも先取りの習慣ができれば、収入が上がったタイミングで割合を増やしていける。
貯金と同時に知っておきたいお金の基本
貯金を始める段階で、合わせて確認しておくとよい制度がいくつかある。
会社員の場合、財形貯蓄制度やつみたてNISAのような非課税の積立制度を利用している人もいる。これらは税制優遇があるため、通常の貯金と合わせて検討する価値があるが、制度の詳細や最新の非課税枠については金融庁の案内で確認してほしい。
また、フリーランスや個人事業主として収入を得ている場合は、所得税や住民税、国民健康保険料の支払いを見越して貯金額を調整する必要がある。税金の仕組みや申告の要否については国税庁の公式情報で確認することをすすめる。税金や社会保険の扱いは収入形態や状況によって異なるため、不明な点は税務署や年金事務所に直接確認するのが確実である。
貯金が続かないときに見直すポイント
先取り貯金を始めても、数ヶ月で崩れてしまうケースがある。その場合は次の点を見直すとよい。
- 固定費が収入に対して高すぎないか(家賃は手取りの3割以内が一つの基準とされる)
- 変動費(食費・娯楽費)の予算を月ごとに決めているか
- 貯金用口座のカードを持ち歩いていないか
- ボーナスや臨時収入を生活費に組み込んでいないか
特に家賃は固定費の中で最も大きな割合を占めることが多く、ここが収入に対して重すぎると、どれだけ割合を工夫しても貯金は続きにくい。引っ越しのタイミングで見直すのも一つの方法である。
20代の働き方は会社員だけでなく、副業やフリーランスなど多様になっている。収入の形が変わるほど、貯金の仕方も「毎月同じ額」ではなく「収入に応じた割合」で考える柔軟さが必要になる場面が増えている。
まとめ
20代前半の貯金は、固定額ではなく手取りの1〜2割という割合で考え、先取りの仕組みを作ることが続けるコツである。固定費の見直しと口座の使い分けを合わせて行うことで、無理なく貯金習慣を定着させやすくなる。税金や社会保険に関わる判断は、必ず公式の窓口で確認した上で進めてほしい。
よくある質問
- Q. 20代前半で貯金がゼロでも大丈夫ですか?
- A. 今の時点でゼロでも、先取り貯金の仕組みを作れば今月から改善できる。重要なのは金額の多さより、毎月少しずつでも継続できる仕組みを先に作ることである。
- Q. 貯金と投資、どちらを先に始めるべきですか?
- A. まずは生活費の3〜6ヶ月分程度の貯金を確保してから投資を検討する考え方が一般的である。非課税制度の詳細は金融庁の公式情報で確認してほしい。
- Q. フリーランスの場合、貯金額の目安は会社員と同じでよいですか?
- A. フリーランスは収入が変動しやすく、税金や社会保険料を自分で納める必要があるため、会社員よりも多めに貯金を確保しておくケースが多い。具体的な納税額は税務署や国税庁の案内で確認するとよい。



